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吉川恵美子 プロフィール

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2018年8月 ペルー、ユヤチカニ劇団劇場にて。 

左からMiguel Rubio、Débora Correa、Augusto Casafranca、吉川、

Ana Correa、Teresa Ralli。

​略歴

1952年生まれ。小学生時の3年間を南米チリとペルーで過ごした。

1971年上智大学外国語学部イスパニア語学科入学。在学中にスペイン外務省奨学生としてマドリード・コンプルテンセ大学に留学。

1975年早稲田大学大学院文学研究科に入学。安藤信敏教授の西洋演劇ゼミに所属し、スペインの劇作家バジェ=インクランのエスペルペント作品を研究した。1978年同大学院で文学修士号を取得したのち、日墨交換留学生としてメキシコ国立芸術院演劇学校で学んだ。このとき「佐野碩」のテーマに出会い、以後の主要研究テーマになった。1980年-1982年にメキシコ外務省奨学生として再度メキシコに渡り、佐野碩関連資料の収集にあたった。この間、コロンビアでも取材をおこなった。

1989年-2009年の間、昭和女子大学に奉職。2009年より上智大学外国語学部イスパニア語学科教員。2022年より上智大学名誉教授。

2008年より中南米の演劇人の招聘企画を何度か実現させてきた。2014年-2017年に「人権をめぐるラテンアメリカ演劇委員会」主催。

専攻

スペイン語圏演劇史

所属学会

日本演劇学会、日本ラテンアメリカ学会、日本イスパニヤ学会

​人権をめぐるラテンアメリカ演劇委員会

 

日本には海外の演劇事情に関心を寄せる多くの観客と演劇関係者がいるにもかかわらず、ラテンアメリカ地域との演劇交流がほとんどないのが現状です。

ラテンアメリカのアート、特に演劇は社会問題に対して自らがどう関わるのかを表現したり、「抵抗」の手段として用いられてきました。

グローバル化された世界では、経済効率を優先させる「持てる者」の理論と、それに飲み込まれる「持たざる者」の現実が衝突することから多くの問題が生まれ、人間の尊厳が傷つけられ、私たちが希求すべき社会正義がないがしろにされています。

アートはこうした状況に対する問題提起を直截的に示す力を持っています。理論だけでは捉えきれない人間の痛み、苦しみ、喜びを身体は表現し、観る者の魂を揺さぶります。

それゆえ私たちはラテンアメリカ演劇が提示する様々なテーマを考える場を作っていきたいと考えています。

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